March 5, 2016

Lyrics

千変し 万化し 枯れてなお
ちぎれちぎれも たかだかと
その川 聊かの瑕瑾なく
すりすり すりすりと擦れ合ふ
枯れてなお 枯れてなお

遮るもの無き名月 はんなり
立派なおべべに 赤帯垂らして
恥らうことなく山から川へと
ころころ 転んで
みんみんの声 届けてくれたのさ

ぴょんぴょん跳んではそうぞうしいが
ぴんとひらめいた かしこい彼は言う

「大きな声ではいえないけれど
小さな声では聞こえませんの!」

月蝕は刻々とすすんでいる
夜蝉が鳴いている
死にたくはなしと鳴き叫んでいる
屍には落葉が積もり
川となり 海となる
すべては千変し 万化し
その輪郭をぼかしながら
天高く遠く一片の雲に過ぎず

だが生きてこそ

呪われた鬼子と 呼ばれ
唾を吐かれて 泥をなげられて
それでも 諸手かざして
蒼天の縷々を綴る

望まれずに生まれて
愛を知らず枯れていく
愛を 誰か彼に愛を

枯れてなお

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