March 7, 2016

Lyrics

嵶やかに泳ぐ
あさひに焦がれ

あまりにも深く
いとましき

ざわめき
あたもろとも
波にさらわれ

笑うものよ
悼むものよ
皆等しく
ひいわりと

断崖に沿って
だんぶと落ちて
珠に似た飛沫
かこちをり

その口より曰く
虹を吹いては

「昇るものよ 沈むものよ これが現実だ!」



還り散る

なんと つらいことだ
あまりにも つらいことだ

欲しいままに生貪る
緋色の珊瑚礁
そそり歌をのせて 狭霧
深く遠く鳴り

ああ 誰か光をくれ

彷徨うひと そぞろ泳ぐ
手を取り合い 泡と詠み
明日をつなぐ輪をくぐって

あまひに舞ふ 赤い雲に問う

一天の深きよ!

応えはない

泣き響むか 浮き沈むか

もうわかっているのだろう
もう気がついているのだろう

そうだ
ここに光は来ない
永遠に だ

光は幻想だ

まやかしだ

なんと 馬鹿馬鹿しいことだ

夢を見てはいけない
夢を見るのは愚か者だ

ひとりで泳いでいけ
たったひとりで泳いでいくのだ
そしてひとりで果てるのがよい

ああ ささくれては
行き偲び
地を削り流れを変える



そうだ
その通り
結局のところ

ここに在らず
そこに在らず
故に
道もなく

くるしい
くるしくない
許せない
許してやろう
くるしい
くるしくはない
たすけてほしい
たすけてやろう
ここは寒い
ここは熱い
地獄だ
そうだここは天国だ

孤独だ

くるしい
くるしいな
助けてくれ
助けてやるよ
憎い
憎いかな
愛してる
愛してはいない

つかれたか
そうか

ふと見上げると
水面が割れていた
その割れ目から
真っ白な いや 琥珀色の
泥のようなものが降ってくる
おそろしいことだ
これは 大変に 本当に おそろしいことだ

尻の穴を見せ合っている醜い魚たちが
「我こそが我こそが」
とつぶやいている
早口で
早口で!
早口で早口で早口で!

は や く ち で!

喘ぎながら生貪る
白い珊瑚礁
息ができぬと任せては
深く深く 慰め合い
ああ 姦しく鳴り
跡形もなく

とけて

波にさらわれ

この素晴らしい世界を隅々まで
あますところなく巡った後

また

堂々巡り

未来永劫

同じことの繰り返し

ひとりで泳ぐ
そびらに春を
旭を浴びて泡に消える

そんな夢

なあ
いやになっちゃうよ
毎日毎日いやになっちゃうよ

彷徨うひと 先に昇る
信じたもの 愛したひと
碧落もあるべくとして

昇る ひと
それに続き
また 昇る ひと

千は百になり
百は十になり
十は一になり
一が積もり千となる

是まさに 堂々巡り

あぶれ厭ふ 深海と紛う
波折りの深さよ

深くて 暗い 泥の海の おはなし

天井はない
そして 底もない

故に

光差す道理など無く

ああ
並み居ている
見ろ あの長雨を

深海で降り続く琥珀色の
日陰にも似た彼の雨を

遍し日よ
光をくれ 誰か

曰く
「幼い頃 子守唄に 母が歌ってくれた歌があって
かわいらしい 迷い子の歌なのだけれど
今は自分で 自分の為に歌ってる」

毎日毎日 業火で焼かれていやになっちゃうよ

眺め遣る 迷い子
泡沫の消えては生る

思い出
もう今は思い出

昔の思い出
大切な思い出

-後日談-

足下が燃えている
熱くて 痛い 熱くて 息が出来ない

どうしようもない

空が凍っている
寒くて 痛い 寒くて 息が出来ない

どうしようもない

誰もが どうしようも! ない!
と ただ泣いている

ここは地獄だ
ここは天国だ
ここは天国さ
ここは地獄さ

信じたものの 虹の先には何もなく
振り返っても何もない

それでも

今日も明日も明後日も
来週も来月も来年も
十年先も
そして

尽きた その後も
ひとはきっと

泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで
泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで
泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで
泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで泳いで

嵶やかに

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